酸素系漂白剤の主成分、過炭酸ナトリウムのことを知ってほしいな!
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酸素系漂白剤に使われている「過炭酸ナトリウム」をご存知でしょうか?酸素系漂白剤の主成分として活躍する「過炭酸ナトリウム」の詳細と効果について紹介します。あなたは「過炭酸ナトリウム」について、どれだけ理解できているのか、試しに確認してみてください。
酸素系漂白剤の主成分なのに影が薄い・・・・・・
洗濯物の漂白や台所用品の除菌などに使われる酸素系漂白剤。その主成分である過炭酸ナトリウムの詳細について、世間であまり知られていません。主成分として活躍しているのに、とても影の薄い存在・・・・・・そんな少しカワイソウな過炭酸ナトリウムにスポットを当ててみました!
今回の主役は君だ、過炭酸ナトリウム!
まずは、過炭酸ナトリウムをカンタンに紹介しましょう。
過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと過酸化水素を2対3の割合で混合してできた付加化合物です。形状は無色固体で、水に溶ける性質があります。その水溶液は弱アルカリ性です。
過炭酸ナトリウムには酸化する性質があるので、消臭剤や除菌剤、そして漂白剤などに使われています。また、近年では「白さ」を売り文句にしている洗濯用洗剤にも使用されるようになりました。
もし、ご家庭にある洗剤が「白さ」を売りにしているものなら成分表示を確認してみてください。きっと、そこには「過炭酸ナトリウム」の文字があるはず!
過炭酸ナトリウムについて1 多方面で活躍できる実力の持ち主
先述のとおり、消臭剤や除菌剤、漂白剤の成分として活躍している過炭酸ナトリウム。実は、単体でも洗濯や掃除に使うことができる便利なアイテムなのです。過炭酸ナトリウムの用途は下記のとおりです。
- 衣類のカビとり(洋服についたカビをとりたい!そんなアナタのための洗濯術 - 知ッタメ!を参照)
- 衣類のシミ抜き
- キッチン用品の消臭や除菌、漂白
- 洗濯
- 洗濯機のカビとり
- 風呂釜の掃除
過炭酸ナトリウムについて2 弱点を知る
洗濯や掃除にも使える過炭酸ナトリウムにも弱点があります。その弱点を知って、過炭酸ナトリウムを上手に使いましょう。
ステンレス以外の金属と反応する
まず、過炭酸ナトリウムは、ステンレス以外の金属と反応する性質があります。そのため、銅や鉄を媒染剤として使っている衣類を変色させたり、繊維を傷めたりするおそれがあります。
タンパク質を溶かす
過炭酸ナトリウムは、たんぱく質を溶かす性質があるため、絹や毛などのタンパク繊維の洗濯や漂白に使うことができません。皮膚もタンパク質なので使用する際にはゴム手袋をする必要があります。
もし過炭酸ナトリウムが皮膚についたら、すぐに水で十分に洗い流しましょう。それでも皮膚がヌルヌルする場合、クエン酸や酢を塗り中和してください。その後、水でキレイに流しましょう。
同様に過炭酸ナトリウム粉や水溶液が、目や口に入ったら水で洗い流し、病院に行ってください。
水がかかると漂白力がなくなる
次に過炭酸ナトリウムは、水に反応すると過酸化水素を放出します。その結果、炭酸ソーダになり漂白する力失われてしまいます。ただし空気中の湿気で、それほど反応しませんのでご心配なく。
密閉状態で放置すると危険
過炭酸ナトリウムは完全な密閉状態で長い間置くと、過酸化水素が容器の中に溜まます。その結果、容器を変形させたり、破損させたりするおそれがあります。
過炭酸ナトリウムについて3 それでもやっぱりスゴイ!
弱点もある過炭酸ナトリウムですが、使用後には酸素と炭酸ソーダ、水に分解されるので環境に及ぼす悪影響は少ないようです。
まとめ
いかがでしたか、「酸素系漂白剤の主成分、過炭酸ナトリウムのことを知ってほしいな」は?あなたは過炭酸ナトリウムの詳細や効果をいくつご存知だったでしょうか?また、そうでないものは?いずれにしても今回の記事で過炭酸ナトリウムについて、ご理解いただけたことでしょう。よかったら、便利な過炭酸ナトリウムを試してみてください。