- 「2000年版チャーリーズ・エンジェルはどんな映画?」
こちらの記事は、そのような方に対して書いています。
ごきげんいかがですか?
映画好き歴42年の朝比奈宗平です。
よろしくお願いします!
2020年2月21日はチャーリーズ・エンジェルの最新作が公開されます。
キャストを一新しましたが、アクションは満載で旧シリーズどおりです。
見るのが楽しみですね。
そのような訳で今回紹介する映画は2000年に公開されたキャメロン・ディアス主演のチャーリーズエンジェルです。
チャーリーズ・エンジェルのあらすじ
チャーリーズ・エンジェルのあらすじは下記のとおりです。
チャーリー・タウンゼント探偵社で働く女探偵・ナタリー、ディラン、アレックスの三人は今日も任務をそつなく遂行していた。そこへ一つの依頼が舞い込む。内容は誘拐された男の救出。彼は通信ソフト会社・ノックステクノロジーの創設者、ノックス。ノックステクノロジーは過去に買収の話を受けていたがノックスはこれを拒否。その買収相手の通信衛星会社・レッドスター社のオーナー、ロジャー・コーウィンが今回の事件に絡んでいるとみたエンジェル達は変装・色仕掛けを巧みに使いコーウィンに接近、情報を収集する。
引用元:ウィキペディア「チャーリーズ・エンジェル (映画)」
何だかワクワクするあらすじですね。
果たしてエンジェルたちはノックスを無事救出できるのでしょうか?
チャーリーズ・エンジェルはテーマが分かるとより面白い映画
チャーリーズ・エンジェルはただのアクション映画ではありませんし、お色気だけの映画でもありません。
実は、かなりメッセージ性の強い映画なのです。
そのため映画のテーマが分かるとより面白いと感じますし、まるで違った印象の映画になりますよ。
また現代を予測している部分もありますので、それが分かると少し恐ろしくなるかもしれませんね。
チャーリーズ・エンジェルのテーマ
チャーリーズ・エンジェルは、時代の変化に悪戦苦闘する世の中です。
それをミッションや恋愛に悪戦苦闘する優秀な美女たちに例えています。
このことをご理解していただくに、まずチャーリーズ・エンジェルが作られた時代背景を説明しましょう。
チャーリーズ・エンジェルが作られた時代
チャーリーズ・エンジェルが作られた時代は2000年問題の前夜。
その頃、世界ではインターネットや携帯電話の普及が加速していました。
その一方、世紀末を迎えるという何らかの不安を感じる人も多く、漠然とした世界の終息ムードのある時代でもありました。
チャーリーズ・エンジェルは、そんな世の中の希望と不安の入り混じった時代に作られた作品です。
そのような時代背景を考慮したのか分かりませんが、暗い雰囲気を吹き飛ばすかのように作風はアクション映画でありながら、緊張感がほとんどないコメディ色の強いものになっています。
女性の社会進出を応援するようにも思える
エンジェルたちが男性をやっつけるので、一見すると女性の社会進出をテーマにした映画のように思います。
映画が公開される数年前から日本では、土井たか子さんがマスメディアで取り上げられていました。
それをきっかけにマスメディアが女性の社会進出に注目していた頃と重なるので、チャーリーズ・エンジェルを見てそう思っても仕方ないでしょうね。
かく言う朝比奈も当時はそう思っていました。
ところが事実は先述のとおり全く違い、この女性が男性を倒す表現も「時代の変化についていけないと男たちのようになる」という例えなのです。
実際、今でも時代の変化についていけない企業は倒産の危機に喘いでいますよね?
時代の変化に悪戦苦闘する様を例えたプロット
それではチャーリーズ・エンジェルの劇中で、時代の変化に悪戦苦闘する様を例えた場面の一部を紹介しましょう。
- エンジェルたちが恋愛で苦労する
- ボスレーが日本料理であるフグを食べるのに躊躇する
- ロジャーがアレックスに踏まれる
- アレックスがスフレづくりに悪戦苦闘する
- ナタリーがクラブで時代遅れのダンスを披露する
- エンジェルがカンフーを使って戦いに勝利する
- エンジェルたちは嘘の情報に騙される
- 事務所が破壊され新しく建て直される
- ノックスは部下たちを急かす
- ノックスは進歩した軍事技術によって命を落とす
- ノックスは嘘の情報を信じていた
チャーリーズ・エンジェルが予測した今の時代
ところでチャーリーズ・エンジェルの劇中に、未来——今の時代——を予測していた内容は下記のとおりです。
しかし、これらは朝比奈がそう思ったもので、本当かどうかは定かではありません。
月並みな言い方ですが信じるか信じないかは、あなた次第です!
- 日本の衰退
- 中国の巨大化
- 膨大な情報が世の中に溢れる
- 情報強者と情報弱者の格差
日本の衰退と中国の巨大化
物語の序盤では日本語やフグ料理、和太鼓など日本文化を使っています。
ところが物語の後半になると日本文化は一切出てきません。
その代わりに映画の後半では、エンジェルがカンフーを使って戦うシーンがふんだんに使われています。
これらが日本の衰退と中国の巨大化の例えです。
膨大な情報が世の中に溢れる
劇中エンジェルたちは何度も何度も返送します。
もうこれでもかというくらい変装するんですよね。
この何度も繰り返し変装する様が膨大な情報の例えです。
若い頃の朝比奈は、3人の色気のある変装に目を奪われて全くこの例えに気づきませんでした。
情報強者と情報弱者の格差
情報強者はノックスに、情報弱者はエンジェルとロジャーに例えています。
しかし、最後にはエンジェルたちを翻弄したノックスも、実は情報弱者だったということが明かされます。
その結果、逆恨みをし人生を破滅させたノックスは現代の情報弱者に思えて仕方ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2000年に公開されたチャーリーズ・エンジェルはただのアクション映画ではありません。
本作のテーマが分かると、チャーリーズエンジェルがお色気とアクションだけの映画でなく、メッセージ性の強い映画だということが分かります。
余談ですが本作でプロデューサーであるドリュー・バリモアはエンジェルに拳銃を使わせなかったそうです。
ドリューの母親は、第二次世界大戦のためドイツに逃れていたハンガリー難民でしたので、もしかするとチャーリーズ・エンジェルは反戦を意図していたのかもしれませんね。
よかったらチャーリーズ・エンジェルの最新作をご覧になる際、2000年版チャーリーズ・エンジェルをご覧になってみてはいかがでしょうか?
以上で「2000年版チャーリーズ・エンジェルの映画はテーマが分かるとより面白い」を終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
映画「2000年版チャーリーズ・エンジェル」はユーネクストで視聴できますよ。
