私は映画好きのブロガーです。
ハンドルネームは朝比奈宗平。
私——朝比奈は3歳のときに生まれて初めて映画館で映画を見ました。
その映画とはスターウォーズ/新たなる希望です。
それ以来、映画とスターウォーズシリーズ好きになりました。
そのような訳で今回は、そんな朝比奈がスターウォーズシリーズがどのようなテーマを解説します。
スターウォーズシリーズ新3部作は再生の話
スターウォーズシリーズ新3部作は再生の話です。
ただし旧3部作や続3部作と違い生と死が分かれているため、一見すると再生の話ではないように見えます。
しかし、新3部作は紛れもない再生の話です。
まずは死を示す出来事。
- クワイガンが死亡する
- アナキンは家族(愛)を失う
- アナキンは友(信用や信頼)を失う
- アナキンは体の一部(最後は肉体の大部分)を失う
- 2体のドロイドが記憶を失う
- ジェダイは信用を失う
- ジェダイは壊滅する
- クローン大戦が始まる(平和を失う)
- 共和国は民主主義を失う
- 共和国がなくなる
- アナキンが暗黒面に堕ちる
- パドメが亡くなる
余談ですが、アナキンの傷が増えていくことでアナキンに死が近づいていること(ダークサイドに堕ちること)を表し、最後に戦いに敗れて体を失うことでアナキンという人物の死を表しています。
一方C3POの変化で生を表し、アナキンとC3CPOで再生を表すという巧妙さ(しかも廃品で作られたC3PO自体が再生を表しています)。
ほんとうに上手な表現ですね。
続いて生の出来事。
- パルパティーンが元老院最高議長に選出される
- アナキンがジェダイの騎士になる
- アナキンとパドメの間に愛が芽生える
- アナキンに強い負の感情が生まれる
- シスの勢力が強くなる
- 共和国軍が設立される
- 銀河帝国が建国する
- 初代皇帝の即位
- ダースベイダーが誕生する
- ルークとレイアが生まれる
このようにスターウォーズ新3部作は再生の話です(たぶん映画は対になる出来事で生死を表しているはずです)。
ちなみにシスの復讐のクライマックスでアナキンは更生をこばむのですが、ジェダイの帰還でルークの訴えと危機によって更生します。
つまり過去2シリーズに亘ってダースベイダーの更生の様子が描かれているんです!
すごくないですか?
新3部作の大筋は「暗黒面に堕ちていくアナキンの更生を願うパドメ」を「民主主義をすてて帝国に変貌する共和国の平和を守ろうとするジェダイ」に例えて進みます。
スターウォーズシリーズ旧3部作は再生の話
スターウォーズシリーズ旧3部作は再生の話です。
ちなみに再生には更生という意味があります。
そのため、旧3部作は更生の話でもあります。
- ルークがジェダイナイトになる(ジェダイの復活)
- ダースベイダーがライトサイドに戻る
- ならず者のハン・ソロが英雄になる
- 裏切ったランド・カルリジアンが反省しレジスタンスに加わる
- レジスタンスの勝利(共和国の再建)
- 銀河に平和が戻る
エピソード6のサブタイトル「ジェダイの帰還」が、旧3部作が再生の話であることを裏付けています。
また、ポンコツのファルコン号が修理されながらも戦場で活躍するのもそうです。
旧3部作の大筋は「父親の更生を願う息子」を「共和国の再建を望むレジスタンス」に例えて話は進みます。
スターウォーズシリーズ続3部作は再生の話
スターウォーズシリーズ続3部作は再生の話です。
その中でも更生の部分を強く示唆しています。
まず下記をご覧ください。
- ストームトルーパーのフィンがレジスタンスに参加する
- 息子を助けられなかったハン・ソロとレイアが息子を助けようとする
- 過ちを犯したルーク・スカイウォーカーが償う
他にも更生する登場人物はたくさんいますが、スカイウォーカーの夜明けをご覧になっていないあなたのために伏せておきます。
J・J・エイブラムス監督は親切な方で、フォースの覚醒の第一幕から「スターウォーズシリーズが更生の話なんだよ」と言わんばかりにヒントを提供してくださっています。
- ストームトルーパーのフィンの苦悩
- カイロレンの苦悩
- ソロとレイアの苦悩
そしてライアン・ジョンソン監督も同じく、いや、あからさまにスターウォーズシリーズが更生の話だと表現しています。
- 噂の少年の心境の変化
- レイアの復活
- フィンの心境の変化
- ポーの改心
- ルークの改心
これはほんの一例。
最後のジェダイは始めから終わりまで、更生の話だというヒントが数え切れないほど散りばめられています。
まだ朝比奈もその全てを見つけられていません(よかったら映画で確認してください)。
続3部作の大筋は「息子の更生を願う親」を「共和国の平和を願うレジスタンス」に例えて話は進みます。
新3部作以降のスターウォーズは捻じれ構造
旧3部作はシンプルな形でスターウォーズが再生の話だと示しています。
しかし、新3部作と続3部作は続編シリーズという性質であるため、シンプルに表現していません(ある意味シンプルであからさまなのですが)。
新3部作は先述のとおり再生を生と死に分けていますし、続三部作では主要な登場人物のほとんどが何らかの過ちを犯した状態で物語は始まります。
実は主人公のレイも更生に大きく関係しています。
それについては、ご自身でご確認ください。
まとめ
このようにスターウォーズシリーズのテーマは再生です。
そして各3部作とも一貫して、このテーマについて語っています。
特に「続3部作は一貫性がない」とおっしゃる方がいらっしゃるようですが、決してそうではありません。
続3部作のテーマも再生です(ただし、一部の登場人物については描き方がやや弱いですが)。
この点に着目して映画を見ると、スターウォーズシリーズをより面白く見ることができますし、続3部作のこともよくわかりますよ。
決して「血統がどうのこうの」というようなミクロなテーマではありませんよ。
以上で「スターウォーズシリーズの構造を解説【続3部作がよくわかる!】」を終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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