- おそらくの意味
- おそらくの正しい使い方
- おそらくの使い方の例
- おそらくの類語
恐らく(読み:おそらく。以下、おそらくと表記)は下に推量の表現を伴い、かなり確実な推量判断を導く際に使う言葉です。
そして、将来の悪い成り行きを予測していう場合、この「おそらく」を使います。
私は兼業主夫のブロガーです。
ハンドルネームは、朝比奈宗平。
私――朝比奈の周りには「おそらく」という言葉を正しく使えている人はいません。
「もしかすると、世間でも『おそらく』を正しく使えていない人は多いのかも」
そのような訳で、今回は「おそらく」という言葉の意味と正しい使い方などついて説明します。
おそらくの意味
先述のとおり「おそらく」という言葉は、下に推量の表現を伴い、かなり確実な推量判断を導く際に使う言葉です。
実を言うと「おそらく」には、他にも意味があります。
おそらく【恐らく】( 副 )〔「恐らくは」の略〕
①下に推量の表現を伴って、かなり確実な推量判断を導く。将来の悪い成り行きを予測していうことが多い。多分。きっと。「明日はー雨だろう」 「 ー来ないだろう」
②恐れ多いことではあるが。はばかりながら。「人切る様は大名人、ー宗匠ござんなれ/浄瑠璃・反魂香」
③恐ろしくなるほどの。「鼻の高さ-也/仮名草子・難波物語」
出典:三省堂大辞林 第三版
そうは言っても②と③の意味で、現在「おそらく」を使うことは少ないかもしれません。
えっ「それは朝比奈だけ」ですって?
ええ、そうなんですか?
それでは、②や③の意味で「おそらく」を使うようにします。
おそらくの正しい使い方
次に「おそらく」の正しい使い方を説明しましょう。
先述のとおり、「おそらく」はかなり確実な推量判断を導く際に使います。
しかし、むやみやたらに「おそらく」を使ってはいけないんですよ。
「おそらく」は「明日の天気はおそらく雨だろう」や「彼女はおそらく来ないだろう」のように将来の悪い成り行きを予測していう場合に使います。
なぜなら「恐らく」は「そうならないかもしれない」という主体の幾分かの疑念や心配、ためらいの気持ちを表している言葉だからです。
そのため、良い成り行きを予測していう場合には「おそらく」を使いません。
良い成り行きを予測していう場合、「おそらく」ではなく「多分」を使いましょう。
そして「おそらく」の正しい使い方には、もう1つ大事なことが!
「おそらく」は、「おそらく……だろう」という風に下にくる言葉が決まっており、これを推量の表現といます。
ときどき「おそらく……だろう」ではなく、「おそらく……だ」という人がいますよね?
しかし、これは間違い!
なぜかというと「だ」は断定の意を表しており、推量の表現にならないからです。
ただし「おそらく」と「だ」の間に推量の表現があれば問題ありません。
おそらくの使い方の例
続いて「おそらく」の正しい使い方の例をいくつか紹介します。
慣れるまでは、例を参考に「おそらく」を使うと良いかもしれません。
- 明日の天気はおそらく雨だろう。
- おそらく合格していないと思う。
- 彼女はおそらく来ないだろう。
- 彼女はおそらく私の気持ちなんてわかるまい。
おそらくの類語
「おそらく」の意味や正しい使い方をご理解いただけたところで、「おそらく」の類語を紹介しましょう。
ただし、同じような意味の類語でも代替できない場合があります。
使用の際は、意味や使い方を必ず確認してください。
- 大方(読み:おおかた)
- 蓋し(読み:けだし)
- 大抵(読み:たいてい)
- 慥か(読み:たしか)
- 多分(読み:たぶん)
- 先ず(読み:まず)
まとめ
「おそらく」は下に推量の表現を伴い、かなり確実な推量判断を導く際に使う言葉です。
そして、将来の悪い成り行きを予測していう場合、この「おそらく」を使います。
これらのルールを理解すれば、「おそらく」の使い方を絶対に間違うことはありません。
この機会に「おそらく」の意味と正しい使い方を身につけてみてはいかがでしょうか?
以上で、「おそらくの意味を理解して正しい使い方を身につけよう!」を終ります。
- おそらくは下に推量の表現を伴い、かなり確実な推量判断を導く際に使う言葉
- 将来の悪い成り行きを予測していう場合に使用。
- おそらくの類語には大方や蓋し、大抵、慥か、多分、先ずがある。